2015年 08月 21日
どこでもドア~ |
挨拶 ~の記事の続きです。
規律を守る大切な瞬間の一つにドア(扉)の出入りがあります。
犬達を先に出さないようにする事で犬達に安心や安定を提供する事が出来ます。
ハウスを使っている場合はハウスの扉から始まり、廊下、リビング、そして玄関。
マンションの場合、エレベーター、エントランス。
車の乗り降り、ドッグラン、動物病院など・・・etc
元気はつらつタイプの子の場合、早くお散歩に出たくて玄関の扉を自分で開けて飛び出しそうな勢いだったり、
臆病な子の場合は動物病院の診察室や初めての場所等からは一刻も早く立ち去りたい気持ちでいっぱいです。
そんな瞬間に、人間が落ち着いてリードする事が大切です。
お散歩前に玄関の扉の前で大興奮してしまう大変な子の場合は?
まずはじめに廊下等のお部屋の中の扉で練習しましょう。
簡単なステップをご紹介します。
1、扉と犬の間に人間が立ち、扉を少しだけ開け、犬に絶対にすり抜けられないように足を使う等してガードします。
(慣れるまで、リードを着けて練習したほうが失敗が少ないかもしれません)
2、犬が扉の通過を諦めたら(座ったら)、扉をもう少し開けて、同じくガードします。
3、扉を全開にして、同じ事の繰り返し、諦めて落ち着き、最終的に自ら座ってくれたら成功です。
4、扉を人間が先に通過し犬を呼び込む、または黙って付いて来させる。
このように短時間で少しずつ難しくしてくのがポイントです。
オスワリ、マテ、が出来る子の場合はそれらのコマンドを使っても構いません。
マテの解除や歩く事自体がご褒美となりますので、特に褒めたりご褒美を与える必要はありません。
これが完璧に出来るようになったら、玄関の扉等で同じ手順でチャレンジします。
ドッグランでも同じです、殆んどのドッグランは2重扉になっていると思いますが、どちらの扉でも実行しましょう。
行き慣れたドッグランでは特に難しくなりますが、楽しみながらチャレンジしてみてください♪
車のドアーの場合
1、乗せる時
早く車に乗りたい子の場合、ドアの前で必ずマテをさせて、合図で乗せるようにします、小型犬の場合は抱っこ前のマテをします。
2、降りる時
車中はハウスを使用している場合はハウスの扉を少し開け、出ようとしたらすかさず閉める、これを数回繰り返し、諦めてくれたら静かに出します。
フリーで乗せている場合は、車の扉を少しだけ開け、出ようとしたら閉める、を繰り返し、やはり犬が諦め落ち着いてから出します。
車の中で必要以上に動き回ってしまう子や車を停めただけでも吠えてしまう等、
興奮度が高い場合、最初のうちはハウスを使用すると効率よくトレーニングできると思います。
多頭の場合は普段の順位よりも落ち着いて待っている子から順番に出してあげると良いと思います。
もう一つ大切な瞬間として、来客時の挨拶があります。
来客時に飼い主より先に犬がお客さんに挨拶をすることが無いようにする必要があります。
扉のトレーニングを応用して扉を一枚隔てるか、マテをさせておいて、先に飼い主がお客さんと挨拶を交わします。
それから、最後にもうひとつ、犬達の入れない部屋や場所を作りましょう。
キッチンだけは立ち入り禁止にする等、立ち入り禁止エリアを作る事が規律を守るうえでとても役に立ちます。
by tomarctus-nasu
| 2015-08-21 10:08
| トレーニング