2016年 02月 24日
迷い犬?ハリー |
先月、雪の積もる歩道で横になっている犬を見つけました。
どうやら後ろ足に怪我をしているようで近づくとピョンピョンと3本足で逃げる、
こちらが動きを止めるとすぐに休もうとして横になる、こちらが近づくとまた逃げる・・・
これを何度も繰り返すので、近所の子ならこのままお家に帰ってくれ~と・・・
しかしそんな願いも虚しく、ただ時間だけが過ぎていく・・・
ちょうど車の中にリードがあったので、こうなったらやるだけやってみよう、と。
幸い数日前に降った雪のお陰で車の通行量は極めて少なく皆ゆっくり走っている。
それでもパニックにさせないようにソフトに、ソフトにセオリー通りにアプローチ。
次第に疲れてきたのか?逃げるのは諦めてくれましたが、近づくなオーラ全開で触ろうとすれば低い声。
無視して撫でようとするとパクッと噛み付くそぶりをみせられ、極寒の中汗だくに・・・
食べ物の持ち合わせが無かったので少し苦労しましたが、リードを大きな輪にしてそーっと。
リードさえ付けてしまえば一安心。
体が大きいので車に乗せるのも一苦労で首輪を引きながら恐る恐るお尻を持ち上げて・・・
びっくりしたのがお水、大きな食器一杯を一気飲み、この時期の那須は屋外の水は昼間でも凍りついたままの日が続くのできっと飲み水にありつけなかったのでしょう。
この僅かな時間で距離がぐっと縮まり撫でさせてくれるようにもなり、タオルで体の汚れを拭き取る事も成功しました。
そしてその日はよく眠れるようにと、横になった体にそっと毛布をかけて寝かせました。
次の日の朝、外に連れ出そうとすると体が痛むのか無理やり起こそうとすると鼻鳴きするので、嫌われたくないのと可哀想という思いから、無理強いせずに寝かせておきました、夜はご飯だけは食べるものの頑固に拒んで外に出ようとしませんでした、すると当然ですが次の日の朝、扉を開けるオシッコが・・・
それでもまだ、我慢していたようで、外で大量にオシッコしてすっきり。
それからというものは、一度も室内ではされていません。
丸2日間、食事とトイレ以外の時間を殆んど寝て過ごしました。
3日目の朝には足の痛みもあまり気にしなくなり調子が良さそうだったので、お散歩に連れ出しました。
当初は首輪も付けていたし、この近所の犬だろうから、すぐに飼い主が見つかるだろうと
のんきに考えていました、しかし・・・
怪我の治療をしながら動物病院等や関係各所に連絡しましたが、3日経っても、一週間経っても、そして約1ヶ月以上経った今でも残念ながら連絡はありません(涙)
もしセンターに連れて行かれていたらと思うと・・・
ずっと”迷い君”と呼んでいましたが、呼びづらいし、この感じだと飼い主が見つかる可能性も極めて低そうなので名前を付けないとと思い、泥?まみれになっていたので、
子供の頃読んだ絵本”どろんこハリー”から、ハリーと名前を付けさせてもらいました。
毎日朝のお散歩から戻った後二人きりで日向ぼっこなどしながら過ごし、コツコツと良い関係を築いています。
つい先週名前を付けたのですが、既に名前を呼ぶと反応してくれるようになりました。
唸ったりしたのは体が痛むうえに見ず知らずの人に追われただ単に怖かっただけだったのですね。
今ではどちらかといえばいつもご機嫌なタイプに感じます(笑)
推定年齢7~8才、現在はかなり痩せていますが、25キロくらいあってもおかしくない大きさです。
フィラリア検査、ワクチン、去勢手術、歯石除去も済ませました。
今回も西那須野いぬねこ里親会の富田先生に色々協力していただいております、いつも本当にありがとうございます。
そんなこんなハリー君ですが、宜しくお願いします!
by tomarctus-nasu
| 2016-02-24 18:43
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